「FPの家」は 高い断熱性をもつパネルとガラスサッシによって、家全体を囲んでしまいます。高断熱の囲いを作り、ムダな隙間を無くす(高気密)ことによって、外と内の熱を遮断するのです。冬はいわば魔法ビンのようなもので、中の暖めた空気が、外の寒い外気に奪われることなく、暖かさが持続します。夏は逆に冷蔵庫のようなもので、外の気温が高くなっても、中の冷やした空気が逃げません。また、温度管理がしやすい「FPの家」では湿度の管理もし易いという利点があります。日本の夏が暑く感じるのは温度とともに湿度が高くなるからです。つまり湿度を50〜60%に保つことができれば、温度をそれほど下げる必要もなく、夏でも家の中を快適に過ごすことが出来るのです。「ずっとエアコンを動かし続けなければならないのか?」とよく聞かれるのですが最初に室内の温度を冷やしたり暖めたりするためには動かしたあとは、温度設定をしておけばエアコンの稼働時間は短くなります。室内の温度の変化がゆるやかなのです。空気は計画換気によって充分に(1時間に部屋中の空気の半分)を入れ替えますが、それによって家の中の温度が影響されることはほとんどありません。
この方法であれば冬でも足元が暖かく、床暖房を取り付ける必要はありません。また、家の中どこでも同じ温度を保つことができるので、体に負担を与えることがありません。日本の遅れている住宅では、家の中の温度差が原因で毎年交通事故の死亡者数より多い方が亡くなっています。ヒートショック現象、環境疲労などと呼ばれており、せっかく部屋を暖めても家の中の寒い場所へ移動したとき、血管が収縮して脳卒中、脳出血、心筋梗塞などの原因になることがあるのです。「FPの家」であれば家の中どこでも変わらない温度を保てるので、このような事故を防ぐことができます。 |